どうも、nippa です。
macOS 10.15 Catalina にアップデートした際の遭遇したトラブルについてまとめておきます。
アップデートで、fstab の設定が削除されてしまいました。
デフォルトでは/Volumes 配下にディスクがマウントされるのですが、
個人的にトップディレクトリ /
にマウントポイントを変更していますが、
/
でディレクトリをすると、「Read-only file system」となり作成できませんでした。
今回は、その対処法になります。
fstab の設定は以前書いた記事通り設置できましたので、そちらを参考にしてください。
環境
macOS 10.15 Catalina
問題の原因と対処法
macOS 10.13 High Sierra からシステム整合性保護(System Integrity Protection: SIP)が有効になっています。
今回の macOS 10.14 Mojave から macOS 10.15 Catalina にアップデートした際に、SIP が有効になってしまったのが原因です。
対処法としては、SIP を一時的に無効にした上で作業を行い、SIP を再度有効化する必要があります。
SIP の無効化
SIP を無効にするには、リカバリーモードで設定の変更をする必要があります。
シャットダウン後に、command
+ R
を推しながら起動でリカバリーモードで起動されます。
リカバリーモードのターミナルから SIP の状態を確認します。
csrutil status
# 出力
System Integrity Protection status: enabled.
SIP が有効であれば、以下のコマンドで無効化します。
csrutil disable
その後、リカバリーモードを終了して、通常通り macOS を起動します。
SIP 無効化の確認
通常起動後、ターミナルで SIP の状態を確認します。
csrutil status
# 出力
System Integrity Protection status: disabled.
SIP の状態が disabled
になっていることを確認します。
マウント設定の更新を行います。
sudo mount -uw /
-u
はアップデートオプション、-w
は書き込みオプションになります。
これで書き込み権限が付きます。
SIP の有効化
設定を変更後に、SIP をもとの設定に変更します。
再度command
+ R
でリカバリーモードでの起動を行います。
起動後にターミナルで
csrutil enable
で、再起動します。
通常起動後に SIP の状態の確認を行います。
csrutil status
# 出力
System Integrity Protection status: enabled.
これでもとの設定に変更されます。
感想
誤って問題を起こさないように SIP は有効にしておこうと思います。
/
ディレクトリごと削除してしまうようなことがないようにですが。
fstab の設定も OS アップデートの際に引き継いでくれるとありがたいです。
ではでは、また次回。